遺言制度のデジタル化について

― 法改正で変わったことと、これから起こること ―

1.いま変わったこと(すでに始まっている変化)

■ 公正証書遺言のデジタル化

これまで、公正証書遺言は公証役場に出向いて作成する必要がありましたが、
現在は手続のデジタル化が進み、次のような対応が可能になりつつあります。

  • Web会議を利用した作成(一定条件あり)
  • 書類の電子化・データ管理
  • 手続の効率化・遠隔対応

ポイント
👉 内容や法的効力は従来と同じ
👉 「作成方法の選択肢が増えた」ことが本質です

2.これから大きく変わること(本質的な変化)

■ 自筆証書遺言のデジタル化(制度整備中)

これまでの自筆証書遺言は「紙・手書き」が前提でしたが、
今後は次の方向へ進むと考えられています。

【これまで】

  • 手書きのみ
  • 紙で保管
  • 保管制度はあるが限定的

【これから】

  • パソコン・スマートフォンで作成可能
  • データとして保存(デジタル遺言)
  • 公的な証明付き保管制度の整備

👉 自筆証書遺言は
「紙からデータへ」大きく進化する流れにあります

3.キーワードの整理(分かりにくい部分)

■ 保管証書方式

「この遺言は確かに本人が作成したものです」と
国が証明して保管する仕組み

👉 自筆遺言+公的証明のハイブリッド

■ ウェブ会議での口述

公正証書遺言において
公証人に対してオンラインで意思表示を行う方法

4.今後の流れ(実務予測)

制度は今後、次の方向へ進むと考えられます。

  1. 自筆証書遺言のデジタル解禁
  2. 保管制度の拡充(証明機能の強化)
  3. 本人確認の厳格化(オンライン対応)

👉 「簡単になる」のではなく
「便利になる代わりに確認は厳しくなる」のが特徴です

5.行政書士の役割(実務のポイント)

デジタル化が進んでも、最も重要な部分は変わりません。

■ ① 遺言内容の整理・作成支援

  • 財産の整理
  • 家族関係の整理
  • 文案作成

👉 むしろ重要性は高まります

■ ② デジタル環境のサポート

  • パソコン操作の補助
  • 通信環境の提供
  • 作成の同席支援

👉 高齢者支援として重要な役割

■ ③ 本人確認・意思確認の補助

  • なりすまし防止
  • 判断能力の確認

👉 責任がより重くなる分野です

■ ④ ワンストップ対応

相談 → 作成 → 保管手続まで一括支援

👉 実務は「まとめて任せる」流れへ

6.制度の本質

今回の変化の本質は次のとおりです。

  • 公正証書遺言
     → 手続のデジタル化
  • 自筆証書遺言
     → 制度そのもののデジタル化

そして

👉 行政書士の関与が広がる方向にあります

7.当事務所のサポート

当事務所では、制度の変化に対応し、次のような支援を行っています。

■ デジタル遺言サポート

  • パソコンでの遺言作成補助
  • データ整理・整形
  • 保管手続の案内

■ 遺言作成+保管支援パック

  • 文案作成
  • 家族関係の整理
  • 保管申請サポート

■ 出張サポート(高齢者対応)

  • 機材の持ち込み
  • 通信環境の提供
  • 同席による安心サポート

まとめ

👉 遺言制度は今、「紙からデジタルへ」大きく変わろうとしています。

しかし本質は変わりません。

👉 大切なのは「何を書くか」「どう想いを残すか」です。

当事務所は、その整理と実現をお手伝いします。