浜岡原子力発電所の不正問題

正直に言えば、「やはりそうか」
――これが、ほぼ100%の土木技術者の率直な受け止めではないでしょうか。
当初18mとされていた津波想定が、見直しによって28mへ変更された。
これは、「簡単に上げられる数字」ではありません。
土木技術者であれば、誰もが分かる話です。
技術的合理性よりも、社内コンプライアンスや組織論理が先になるからなのでしょう。
しかし――
安全な社会は、制度だけでは成立しません。

本当に必要なのは、成熟した社会の土台です。
• 技術者が「無理です」と言えること
• 経営がその声を正面から受け止めること
• 社会が段階的な説明を理解し、待てること
• 問題を指摘した人が不利益を受けないこと

これらはすべて、
制度以前に、社会の文化的な成熟を前提としています。
工学とは、実は
社会的コンセンサスの上に成り立つ技術なのです。

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