■「忘れてはいけない」いじめ・重大事態支援
● 忘れることで、本当に解決するのでしょうか?
私たちは、そうは考えません。
不登校やPTSDに苦しむ子どもたちに対して、「とりあえず休ませましょう」「落ち着いたら話しましょう」という対応が繰り返されてきました。
確かに、時間が“薬”となることもあります。
しかし、明らかな加害行為や制度的な怠慢を「記憶の中に封じる」ことで、本当に未来は守れるのでしょうか?
■ 行政書士だからこそできる、「忘却しない支援」
私たちは、事実を見つめます。言葉にします。そして、証拠にします。
- 重大事態申出書の作成
- 内容証明郵便による学校・教育委員会への意思表明
- 事実経過の文書化・時系列整理の支援
- 弁護士や医療機関など、他の専門家との連携・橋渡し
これらはすべて、「忘れさせないための行動」です。
記録し、残し、伝えることで、子どもたちの“未来”を守ります。
■ 心の痛みを“記録する”ことで守られる未来があります
記憶は、時間とともに薄れていきます。けれど、書かれた文字は消えません。
そして、「あの時、ちゃんと行動した」という記録は、
未来の自己肯定感と回復力の礎となります。
■ 「忘れさせようとする社会」と向き合う覚悟
心理的支援が「忘却」を前提とするのなら、
私たちの支援は、その真逆にあります。
忘れることで乗り越えるのではなく、
忘れずに、正面から対処することで守る。
それが、TGS行政書士事務所のいじめ・重大事態支援の基本姿勢です。
■ 「安定を守る支援」と「記憶に向き合う支援」のズレ
不登校や対人不安への支援でよく見られるのは、
カウンセラーが「心の安定=今を穏やかに生きること」と定義し、
そのために、過去から意識を遠ざける(=忘却や棚上げ)支援を重視する傾向です。
一方で、原因を探る支援は、
「なぜこうなったのか」を掘り起こす過程で、
思い出したくない記憶や感情に向き合うことを求めます。
この二つは、支援の方向性として真逆のベクトルを持っています。
前者は、安全である一方、問題の根本に触れずに時間が経過するリスクがあります。
後者は、苦痛を伴いながらも、記憶の意味を再構築し、回復や再出発へと導く可能性を秘めています。
■ 支援に「正解」はありません。しかし――
どちらが正しいか、という話ではありません。
大切なのは、いまどの段階にいるのかを見極め、
必要に応じて支援の方向を切り替える視点を持つことです。
TGS行政書士事務所は、「記憶に向き合う支援」を通じて、
子どもたちが過去に押しつぶされることなく、
胸を張って未来へ進める社会を目指しています。